どうも、Blog Solitaire筆者Ellie、現在25歳日本人女性です。
アメリカに留学し、大学で出会ったアメリカ人と結婚する為現在準備中です。
「母が飛行機で出会った女性の話」
日本に住む母親 外国へ行く娘
私が留学している間、母は2回アメリカに遊びに来てくれました。
一回目は少しおろおろしていたものの、二回目の渡米では英語を使ってみたいという欲が出たらしく頑張って喋る喋る。
意外と自分の英語が通じることに驚き喜んでいました。
そして母が日本に帰る日に空港へ見送りをしました。
私は特にホームシックで泣くような子ではなかったので、割とあっさり「着いたら連絡してね。このチケットに書いてあるゲートまで行って待ってたら飛行機乗れるよ」みたいなことを言って別れました。
そこから母はあの空港の中を走り回る車に乗り興奮し、無事飛行機に乗ったそうです。
で、そのとき乗った飛行機で少し運命的な出会いをしたそうです。
母が飛行機で出会った私と同い年ぐらいの女性の話
母の隣に座った子は私と同じ年くらいの女の子。
その女性は母を見て「なんかこの人英語ができないけど注文してるわ」と思ったのか
母を助けたりしながら自然と会話がスタートしたそう。
母は私に会うためアメリカに行ったのだと話すと、女性は
「もし娘さんがアメリカで暮らすと言ったらどうされるんですか」と聞き、母は
「こればっかりはどうしようもないですから…本人が行きたいって言うんだったら」
と返したそう。
そこで女性はさっと顔色を変え、母に色々なことを聞いたそうです。
でも母は「本人がアメリカで暮らす方が幸せだと言うならそれを私は止めたりはしませんよ」の一点張り。
質問に尽きた女性はぽつぽつ自分のことを話しだしたそう。
娘の国際恋愛に大反対する母
女性は現在、アメリカ人と交際中。
遠距離恋愛のため1年に2回彼と会うことを2年程続けている。
彼が日本に来た事もあるし、今彼はその女性と一緒に結婚し暮らす為にお金を貯めているとのこと。
しかし女性の母が2人の交際には猛反対。
私の母と違って(失礼)女性の母は英語が堪能らしく、自分から娘の彼氏に電話して
「別れてくれ」と言ってしまう。
女性がアメリカの彼に会いにいく事も大反対で、
女性はいつも荷造りした鞄を母親に見つからないようクローゼットの中に隠しておき
渡米の際は大体逃げるようにして家を出て空港まで行くのだそう。
いわゆる過干渉母であり、私とほぼ同い年である彼女は母からの重圧にたまに耐えきれなくなるとのことだった。
そこで出会った私の母が
「本人がアメリカに行きたいのなら応援する」
「娘の幸せは私が決める事ではないから」
ときっぱり言った事で、そういう感情、意見を持つ母親もいるのだということを初めて知り
彼女の中で何かが変わったのか
日本に着くまでの13時間、2人はずっと会話をし
娘の立場から、母の立場から いろんなことを話して
気付いたら2人で泣いていたらしい。
結局2人は連絡先を交換する事はなかったそうだが母は今でも
「あの女の子母親から逃げれたかな」
「あの女の子そろそろ結婚してるかな」とたまにつぶやく。
日本に住む母、外国へ行く娘
母が彼女と出会ったとき、私と婚約者はまだ付き合っていなかったものの
母は私をアメリカに送った留学1年目から
「この子はもう戻ってこない可能性があるな」と覚悟していたそう。
あれから何年かたち、本当にアメリカ人の元に嫁ぐことが決まり
本当にもう日本に戻らないことが決まった私。
母の立場
娘の立場
留学生は女の子の割合が男の子よりも高い。
つまり娘を遠い外国に送った母親もそれだけ多いのだ。
まさか誰も、娘を産んだ時に娘が12時間以上も時差も距離も離れた外国に行ってしまうなど思わなかっただろう。
そして人それぞれ違えど、寂しく思わない母親は少ないだろう。
そんな母親の気持ちをよそに、つい新しい事だらけの外国を楽しむ娘。
娘側も度合いは違えどホームシックに一度二度はなっている。
電話口で元気にしてようが、電話する前、電話した後に本当は何を思っているのか
母親にだって想像しきれないところはある。
たくさんのものと戦うのは外国に行く子供だけではないのだ。
今まで一緒に暮らしていた子供が急に外国に行き
初めて何ヶ月も子の姿を見ないという事態に多くの母親が精神的に影響を受ける。
実際精神的なダメージが身体に出て調子を崩す人も多い。
外国に行く子供はと言えば、最初は違う環境言語に慣れずあたふたするが
親がいない環境で育っていき適応しなければ外国では暮らしていけない。
留学によって親離れする子供も多い筈だ。
私は留学1, 2年目はよく母が死ぬ夢を見た。
心理学的に言えばそれは親離れの象徴なんだそう。
聞いてみれば母の夢でも私は何回も死んでいるらしい。
母もまた、私と同じように子離れの準備をしていたのだ。
そしてきっと、母は飛行機の中でその女性と子離れ親離れに関して話しただろう。
JFK空港から成田空港までの直通便にて、母と会話した女性。
今は元気にやっていますか?
人探しをしているわけではないけどその女性がもしこのブログ読むような事があれば
わたしはとても驚きます。
外国に行く娘
日本に住む母
留学生を外国に送ったお母様方、あなたたちは強い。
そして外国で頑張っているお子さん達も強い。
母も寂しいのだ。娘もそれは同じ。
そしてそれを表現する事は何も間違っていない。
どんなに子離れ親離れしていようと、寂しいものは寂しいって言わなきゃ。
それは忘れないでいてほしいと思います。
それぞれの想いを今日は語ってみました。
Ellie K