アメリカの選挙が人々にとってストレスとなっていることは選挙日前から頻繁に議論されてきた。診断名もある。
ニュースで心理学者が今回の選挙で起こるクライアントのストレスについて語っているのを何度と観て来た。すごく興味がわいたのでアメリカ心理学会のサイトが一番詳しく選挙によるストレスについてまとめていたのでヒントを得て来た。
ラインナップはこちら!
- 選挙によってストレスを感じる人々の統計結果
- 国際結婚した私がみた、トランプが大統領になったあの日
- プロテストの次の日の朝
選挙によってストレスを感じる人々の統計結果
アメリカ心理学会による参考サイト(http://www.apa.org/news/press/releases/2016/09/employees-political-talk.aspx)
54%のアメリカ人が同僚と政治について話す事を避けている。20%のアメリカ人は同僚の政治的見解が理由で同僚を避けている。
17%のアメリカ人はより緊張しストレスを抱えている。15%が仕事でもより冷たく、ネガティブになっている。10%が仕事を終わらすことが難しいと感じている。13%が仕事で生産的ではなくなっている。10%が仕事のクオリティに支障が出ている。
男性と女性の違い
男性の方が倍近く女性よりも同僚と政治的見解について話すと答えた。(男性: 28% 女性: 13%)似たように、より多くの男性が政治的見解のために同僚の中で孤立している気がすると答えた。(男性: 16% 女性: 9%)
そして18%が仕事場での敵対心が上がったと答えた(女性は8%)
女性と比べ、仕事場での今回の選挙に関する議論の結果で2倍近くの男性が仕事を終わらすことが困難だと報告した(男性: 13% 女性: 6%)
そして仕事のクオリティに支障が出ている(男性14% 女性5%)そして仕事で生産的ではなくなっている(男性18% 女性7%)
アメリカ心理学会以外にいくつか他の記事も貼っておく。
ワシントンポストでは心理学者が使ったTrump Anxietyという言葉も引用されている。(Anxiety=不安)トランプ支持者ヒラリー支持者に関わらずこの選挙は人々に不安を与えているので興味をもった。
選挙によるストレスに関してのCNNの記事はトランプの影響含め2016年の選挙がいじめっ子になっていると冒頭に書いている。トランプ含めてこの選挙は今までの大統領選挙と違う。この選挙は人々にとってストレスであるという事実提起だ。
Psychology Todayも心理学を専攻する留学生がもし読んでいたら是非読んで欲しい。脳のことについても語られているから。論文のネタにもなるかも?
そして心理学を専攻する留学生はアメリカ心理学会のサイトにお世話になる日がくるかもしれないからブックマークを勧める。(http://www.apa.org)
国際結婚した私がみた、トランプが大統領になったあの日
わたしもこの選挙について強く感じるものがある人間の1人だ。
自分が住む国がどうなってるか知りたい。知る義務、権利がある。
報道を見ながらストレスを確かに感じる。
だけど選挙前のストレスと比べても選挙の日、選挙の次の日と私のストレスはマックスだ
選挙日の朝、家には民主党に投票を!と書かれたチラシがドアの下から投げ込まれた。
選挙日の夜、次々と選挙結果が発表されて行くのをテレビでずっと観ていた。
選挙結果が出た朝、多くの元クラスメイトたちがFacebookに書き込んだ。今夜プロテストに行こうと皆を誘っている。昔の教授までも書き込んでいる。
選挙結果が出た夜、 プロテストに行った友人達がライブ映像をFacebookから発信した。カメラを持った人は大勢の人にもまれていた。動画を観ていてまるで自分もそこにいるかのような錯覚に陥った。
カメラを持つ人がトランプタワーに向かってプロテストをする人々にインタビューをし始めた。時刻は夜10時。
「何歳?」
「14歳だよ」
「ニューヨークに住んでるのか」
「数ブロック先に住んでるよ」
「こんな早い年齢から政治に興味を持ってるのか。I love it」
簡単なインタビューが終わった。
ブラジルからきた自分を移民だという人にもカメラを向けた。
Fワードを使いながらトランプへの怒りを表す大学生くらいの女の子にもカメラを向けた。
プロテストのライブ映像を観ている間に警察によるシャットダウンが始まったときは口を手で覆った。全てライブ映像で見た。
プロテストを見ながら私がいつも魅了される60年代の歴史を思い出した。60年代の人々もこのようにテレビから目を離せなかったのかなと考えた。私の両親の世代も良く知っているあの時代もプロテストで多くの人が逮捕されたから。
プロテストの次の日の朝
プロテストの次の日の朝、124人が少なくとも逮捕されたというのをちらっと見た。
CNNでWolfが報道し続ける。(この人↓)
「アメリカは今まで億万長者がホワイトハウスに入って行くのを見たことがありません。」
「今日はトランプがホワイトハウスに入って行く日です。
残念ながらどんなテレビ局もトランプがホワイトハウスに入って行く様子を映す許可が出ていません。映像がないのがもどかしいですが、トランプは先ほどの映像通り既に空港に着きました。ホワイトハウスにすぐに到着するでしょう…我々がラッキーなら許可が降りて撮影が許されるかもしれません」
「オバマがホワイトハウスに入ったとき、オバマはブッシュとの引き継ぎに感謝しました。彼にとって必要なもの、やらなければいけないことをオバマは同じように前の大統領であるブッシュから引き継がれオバマ政権が始まりました。オバマとブッシュは友好関係を築きました。オバマはスムーズな引き継ぎを望んでいます。」
Smooth Transitionという言葉が頻繁に使われる。スムーズな引き継ぎといった意味だ。
ジョンキングが早口で語る。(この人↓)
「トランプは選挙に勝った日に正しいことを言った。トランプはこの国が2つに分かれていることを知っている。オバマも正しいことを言った。ヒラリーも。全員が正しいことを言っている状態だ。」
オバマが喋る。
引き継ぎを成功させたい。トランプに成功してもらいたい。アメリカの成功に繋がるからだ。とオバマがはっきりと言った。
テレビでよく見る光景のように報道陣がガヤガヤと質問を始めた。
オバマとトランプが会話している。
オバマがプレスの扱いについてトランプにジョークを飛ばしてる。笑っている。
次の映像では、ハウススピーカーのポールライアン(→この人)が建物からワシントンを見下ろし、DCを指差しながらトランプに何かを説明している。マイクペンス、メラニアトランプもトランプの後ろで聞いている。
Wolfは彼らは正しい事を言っているという。ジョンキングが先ほど言った事と同じだ。
もっとも経験豊富なキャスターの内の2人が言っている。
彼らは正しいことを言っている。全員が正しい事を言っていると。
Ellie
とりあえずストレスは感じる
選挙後に書いた記事(別サイト)↓プロテストの様子を詳細に語りました…。
選挙前に書いた記事2つ↓