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sol-i-taire 1. A game played by one person 2. A precious stone 国際結婚、遠距離恋愛、留学生を応援してるブログ

アメリカに今年移住した者として、人種差別だけは絶対に許せない。

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私は人種差別を許さない。

あなたは人種差別された経験がありますか?

 

人種差別の話はどう書いてもメッセージ性が強くなります。

苦手な方、考えることが嫌いな方はどうぞ読まないでください。

 

人種差別というのは本当に個人を無力にする。

その人がどうもできない"見た目"で差別され、存在を否定される。

それがどう感じるか、考えたことがありますか?

 

私は人種差別を許さない。

人種差別をする人を許さない。

それを堂々と言うことに何も恥じらいはない。

間違ってることは間違っているからだ。

 

アメリカで今ムスリム女性たちに起こっていること

「もう頭をヒジャブで覆えない」
こういうことが米国に住む罪のないムスリム女性たちに起こっている。

日本語の記事はこちら。母親が娘のことを思い「これからはヒジャブを付けないで」とメールしたと書いてある。

www.excite.co.jp

私は個人が個性をつぶされながら生きるということにすごく感情を動かされてしまう。

選挙日の一週間後、ムスリム女性のAlaa Basatnehさんがテレビに出て
「外でヘッドスカーフを身に付けるのをやめた。安全ではないからだ」と言っていた。

www.cnn.com

文化、宗教は個人の内面の大きな部分だ。

自分ではどうにもできないことを否定され、自分らしくらいることが危険な国で
その人はその人の一番良い"個性の一部"を脱ぎ捨てて暮らさなくてはいけない。

涙が出そうになった。

 

2016年にキャスターとして働くムスリム女性の苦悩

NPRニュースで働くキャスターの同じくムスリム女性、Asma Khalidさんが報道中に受けた差別発言をニュースでシェアしてくれた。12/9に報道されたばかりだ。

彼女がインタビューしていた女性の母親が家から出てきて、
「ムスリムの人間は私の敷地から出ていけ」と言ったそうだ。
彼女がインタビューしていた女性は母親の行動に対してKhalidさんに謝ったという。

edition.cnn.com

私の母親がもしもそんなことをしたら間違いなく縁を切る。

今年の選挙をムスリム女性として報道することはどんなに難しかっただろう。

泣いたのは1回ではないと言っている。

Khalidさんは中西部のインディアナ州で育った女性で、今までそのようなことは経験したことがないと言う。

 

NPRのリポーターに「私の敷地から出て行け」と言った女性の実際の声はこちらのサイトから聞くことができる。

www.npr.org

違法入国した家族がいるというヒスパニック系のクリス(仮)と軽く選挙の話をしたことがある。

クリスはThis country needs a bully(この国にはいじめっ子が必要なんだ)と言い放った。

「あなたの家族含めて違法入国者は国外に出される。

最悪のケース家族と離ればなれになるかもしれない。分かってる?」

クリスは分かっていないようだった。

討論を見たことがあるのか聞いてみた。「見る訳ないじゃん」とクリスは言った。

 

2016年にアメリカに移住した女性として今の自分はどこに立ちたいか

私の中の絶対基準は「人種差別を許さない。」

あらゆる差別を許さない。たったそれだけだ。

考えることを放棄したような人間になりたくない。

TwitterやSNSで書かれてることを鵜呑みにして分かったような顔で語りたくない。

それはとても恥ずかしいことだと思う。だけどそういう人はたくさんいる。

悲しいことに少数派の人間として、他の少数派を排除するのは構わないと思っている人もいる。

 

何があっても人種差別を許してはいけない。

当たり前のことだろうが。

 

数年前に私が初めて人種差別された時、ひどく傷ついて、立ち直るまで時間がかかった経験がある。

私はそれまでアメリカに住むということがどういうことか分かっていなかった。

 

人種差別にあっている人たちのことを思うと心が痛む。

どれだけ自分を否定される経験か、私はよく知っている。

 

日本にいる日本人は人種差別にあう機会はないと言っていい。

そして同じ日本人が日本で差別する側に回っているのを見るのも正直悲しいことだ。

 

ねえ、たまには「日本人として」じゃなくてさ

「1人の人間として」考えてみない?

Ellie 

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