今年の選挙は本当に今までの選挙とは全く違うものだった。選挙の前は盛り上がったし、選挙の後も毎日が衝撃のニュースばかりだ。
日本でも多く報道され、多くの人が少なくともトランプってどんな人なんだろう?くらいは興味を持つようになった。
今年の選挙は、どんなに政治に疎い人でも少なくとも興味を持てる内容だったと思う。
最近私のFacebookにも今年の選挙から政治に興味を持ったすごい興味深い人間がいるので紹介したい。
Facebookを使い自分の政治観をシェアしたいジャック
大学在住時代はアル中でバカで有名だったジャック。
可愛い彼女がいたんだけどスタディルームでキスしまくってるところしか見たことない。
で、ジャックには悪いけど政治についてなんて全く話すことがなさそうな奴だった。
少なくとも大学にいるときは。本当に、くっそ馬鹿だった。悪いけど。有名だった。「またあいつが酔っぱらってるぞー」って。彼女にもアル中のせいで振られた。
でも現在のジャックはFacebookで毎日こういうことを喋っている。
政治に興味を持ち、止められないんだ。4年間大学で勉強したよりも勉強に時間を費やしている。」
「多くの記事はナンセンスばかりで、人々や政治家、メディアに出ている人間が俺がそれらを信じることを期待している。俺たちはバカにされているのだ」
ニューヨークタイムズ紙を始め多くの新聞、ニュース媒体がトランプを支持しない姿勢を示し、そのためトランプが「メディアが選挙を不正に操作している」「八百長だ」と繰り返し言っていたからだと思われる。
ジャックは今年やっと民主党と共和党の違いが分かったそうなのだ。
そして自分を正義の右派だと呼ぶようになった。
「自分のポッドキャストチャンネルを始めたい!」なんて言いながらFacebookに長文のエッセイを日々投稿している。
今日の記事は、「トランプ支持者として正しい情報をFacebookを使ってシェアしている。感謝しろ」というジャックに感謝しながら彼の投稿2つを日本語に訳します。
*長くなりすぎるので次の記事に続きます*
ジャックがシェアした投稿例: 中絶について
記事のタイトル: 「中絶は女性の命を守ってくれないー彼女のライフスタイルを守るだけだ」
この記事には、中絶反対派として
「中絶を支持する世界では、中絶がより多くの命を救うと考えられている。
妊娠が膵臓ガンよりも命に関わることで、多くの女性達を死から救うたった1つの方法が中絶なのだ。
妊娠は病気で中絶が治療なのだ。少なくとも「彼ら」が信じることは」
だったり
「行われる全ての中絶の中で1%以下が母親の命を守るために行われる。
いくつかのケースはレイプだったり近親相姦だ。
だが、多くの、多くの中絶は合意に基づくセックスを選んだ女性達の健康の為に行われる。
中絶支持者は大多数の中絶のケースを話したがらない。なぜならその議論にたどり着かないといけないからだ。レイプや近親相姦などハードなケースばかり引用することは議論ではない。」
なんてことが書かれている。
上の記事から私が訳した部分を読んだ上で、ヒラリーが選挙前の最後の討論で話したことを読んでみるとトランプ支持者がどれだけヒラリーと正反対の意見を持っているのかがよーく分かる。
ヒラリーの「堕胎」についての意見(の一部):
彼女が引き続き妊娠を続ければ両方に健康被害が生じる、またはなにかひどい状況が生じている、または妊娠に関してちょうどわかった、というものです。
私はそのようなもっとも個人的な決定に、アメリカ政府が介入するべきではないと考えます。
トランプとヒラリーの中絶についての意見はこちらで読めます。
予想できる通り、真っ二つに分かれています。
中絶に賛成するならば賛成する者として、反対派の意見を知った上で反論できなくてはいけない。中絶反対派にも同じことを望む。
そして日本で中絶反対の意見が上がったとき、あなたならどの立場を取るかを考えてみてもいいかもしれない。
ジャックの投稿2:トランプが台湾総統と電話をしたことについて
トランプと台湾と中国に関するニュースの報道は完全に不正確で、有益なものではない。
偏っていることは言うまでもない。
お願いだからテレビを消して、Facebookにあるようなそんな記事はスクロールしまくってほしい。事実をチェックしたいなら良いけどね。俺はここで潜伏し、みんなに呼びかけてるんだ!
メディアに台湾総統と電話をしたことを報道されまくるのに対して、トランプは
「台湾総統が電話してきて、大統領選挙に勝ったことをお祝いしてくれただけだ。センキュー!」と言っています。
The President of Taiwan CALLED ME today to wish me congratulations on winning the Presidency. Thank you!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年12月3日
トランプは大事なことなのですぐTwitterで発信してくれますね。
次期大統領にもなると色んな人が電話してくるでしょうから、全ての電話に答えなくてはいけないなんて本当に忙しいんですね。
1979年以来一度も国交も何もない台湾とアメリカ次期大統領が連絡を取ることは中国にとって一大事ということと、慎重に現在の中国と国交を作り上げてきたアメリカの歴史を報道するメディアはジャックによると正確ではなかったそうです。
あれ、じゃあ何で台湾にはアメリカの大使館がないんだろう??????
国交があるんなら政府機関があるはずだよね??????????????
まとめ: 政治観は色々だから、自分が信じるものを信じればいいんじゃない?
いや、いいんじゃないの?と思った。
何はともあれ、今年の選挙のおかげでジャックはやっと学び始めたんだから。
メディアが90%信じられないと言って自分で色々調べ始めたんだから。
情報が拡散するこの世の中、どの情報が正確なのかと疑いを抱き、自分で選別する能力は必要だ。こいつはそれが分かったのだ。
一番怖いことは、政治が私たちの日々の暮らしに直結しないと本当に信じることだ。
SNSで流れる情報だけをチェックして、「こういう意見が多い気がする〜☆」だけで堂々と物事を語ることだ。
ジャックのいうことに賛成するかどうかは、この記事の論点ではない。
ただこいつが学ぶようになった過程を見るのが楽しい。
少なくとも学ぶ姿勢があるだけ、SNSの人の反応だけを見て「特定の人種が犯罪を犯しやすい」だの「テロリスト」だの言っているよりずっといいと思う。
自分で「これは事実なのかどうなのか?」と疑いもせずバカの一つおぼえのように政治家が言っていることをまるまる信じるバカよりずっといいと思う。
ジャックは少なくとも自分で情報を探し出し、自分で信じられる情報を選別していると自分で言っている。Fox Newsだけが信じられる媒体だとこの間言っていた。
もう一度言う。ジャックの言うことに私が賛成しているかどうかはこの記事では論点としていない。ただ、ジャックの学ぶ姿勢にだけは感心している。
意見が別れる現在のアメリカ政治だが、どっちの主張も学んでから自分の位置を決めればいいと思う。
文字数が多すぎるのでジャックに感謝しながらこの記事は続きます。
Ellie
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