ブログの原点は留学時代、アメリカにいる留学生をインタビューしたこと【チママンダ・アディーチェ】
今日は私にとって「ブログの原点」と「書くこと」について話をします。
今では2つもブログやってます
私は現在、個人ブログSolitaireと平行して美容ブログEllie Kも運営しています。(ご存知でした?)
メイクやスキンケアや海外美容YouTuber情報、私の留学裏話を発信しています。良ければぜひこっちも覗いてみてください。
2つブログ運営をしていますが、全く苦ではありません。1つのブログではやりきれないカスタマイズに挑戦できたり、2つのサイトのデータを比較することで学べたこともたくさんありました。
私はこれまで細々とブログを続けてこられたので、これからも細々とやっていくでしょう。それが私に合っています。
そんな私のブログの原点について今日は話します。
ブログの原点は留学時代、アメリカの大学新聞で書き始めたこと
私はアメリカ大学時代、日本語でものを書くことを封印しずっと英語で書いていました。
理由は自分の破滅的な英語力をよく理解していた為。
最近パソコンからみれるプロフィール欄にも思い切って暴露したのですが、私Ellieは英語能力テストの結果、語学学校で1番下のクラスに入れられた女です。
その4年後、私は大学新聞チームに入り英語で記事を書いていました。
「留学生はたくさんいるのに、現地の学生、教授は彼らを知る機会が限られている。そんな留学生たちにスポットライトを当ててみたい」
ジャーナリズムの教授と私のやりたいことが一致した結果、私は留学生たちを1年間インタビューし続けました。
新聞の読者は、アメリカ人の学生、教授、大学と同じ町の人たち。
私がしたことはアメリカの大学のクラスに1人はいる留学生にハイライトを当てた記事を生み出すこと。たったそれだけ。
たったそれだけの活動がものすごく面白かった。
アメリカの留学生たちのインタビューは全部内容が濃かった
アフリカのとある所から来た女の子は
「例え英語を話す国から来たとしてもアメリカで留学生として生きるのが大変なんだ」と貴重な話をしてくれた。
そして彼女は多数派マジョリティから少数派マイノリティになることへの変化、についても話してくれた。
日本人の私たちもそうですよね。
日本では私たちがマジョリティ、まあ言ってしまえばアメリカの白人の立場。
日本では日本人以外はみんなマイノリティ。そんな私たちもアメリカに行けば"アジア人"です。
その子もアメリカの"黒人"となり、アフリカにある自分の出身国で住むこととアメリカで住むことの違いの変化を感じ取ったのです。
その子の話を聞いてアメリカ大学在籍中、複数の教授に論文を書かされたチママンダ・アディーチェさんによるこのTed talkスピーチを思い出しました。
スポットライトが当たった部分だけを全てだと信じることについて
再生ボタンを押して動画下のボタンを押せば日本語の字幕で見れます。
これは彼女のスピーチのほんの一部ですが、
彼女はメキシコに行った際、通勤してトルティーヤを食べてタバコを吸っている現地の人々を見て少し驚いたそうです。そしてすぐに、自分を恥ずかしく思ったそうです。
彼女は、「報道されるメキシコ人にどっぷりと浸かっていた自分は彼らをみじめな移民としか思っていなかったことに気付かされたのです。」と言っていました。
彼女は「シングルストーリー」という言葉を使って、分かりやすく見せられたその一面だけを見て理解したと思い、またその一面が全てであると信じることの危険さを語っています。
チママンダさんも言っていた通り、アメリカの始まりをイギリス人がやってきた話ではなくその地にいたインディアンの話から始めると、全く違う話が出来上がります。
「シングルストーリーは、ステレオタイプを生み出してしまう。」私が行ったアメリカのリベラルアーツ大学とは、まさにその物事の側面を想像できる能力を培うことこそが教育と信じています。この動画はアメリカの大学在籍中、複数の教授により何回も何回も見せられました。
…なんて、こんなこと書いてるけど1番最初に新聞のために書いた記事は"too messy"(散らかりすぎ)って言われてボツになったんですけどね笑
はっはー!
あの楽しすぎた活動から今のブログへ
ブログを始めた最初は、ただ婚約者ビザの取得プロセスを残したかっただけなんです。
それだけだったのに、大学の時のように書ける場所ができたのが単純に嬉しくって、今ではデザインもカスタマイズも全部自分でできるのが楽しくて仕方ないです。
そしてこの記事を書くに至り、
書くこととは「スポットライトをあてる対象をコントロールできるパワーを持つこと」なのかなと考えたりしました。
アメリカの大学のクラスに30人いたとしたら、1人くらいのアメリカ人は
「同じクラスにいる留学生はなぜ留学しようと思い今ここにいるのか?」
「あのアジア人はどの国から来たのか?」
そんなことを考えるかもしれない。考えたことがなくても、私の記事で少し気になり始めるかもしれない。
私がスポットライトを当てることで他の人にも見えやすくする。
私にとって書くこととは、その作業を繰り返すこと。大学新聞チームにいた時から。
万人ウケするものではなくとも分かる人には分かるもの、今の私が書くものは、そんなところだと思います。
P.S. ちなみに、私は日本に帰った後も日本にいる外国人をインタビューする活動をしていたのですが、その話は、また今度。
ニューヨークチェルシーのカフェで佇む女性。
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