大人になって湯婆婆の良さに気付いたから語る
20代日本人女性Ellieです。今日は皆大好き千と千尋の神隠しネタです!
子供の時は怖かった湯婆婆の見方が大人になって変わりました。もしかしたら、湯婆婆が怖くなくなったその時から世界は違って見えるのかもしれない。
子供のときの私「何でお母さんはあんなに怖い湯婆婆が好きなの?」
私が千と千尋の神隠しを初めて観たのは小学生のとき。映画館で2回も観ました。
帰り道に映画に連れて行ってくれた母と感想を語っていた時、あることに気付きました。
「湯婆婆についてどう思うか」が私と母では随分違ったのです。
母は湯婆婆をたいそう気に入っており、「湯婆婆最高」だの「あのキャラが最高なんじゃない」だのベタ褒めしていました。
小学生の私にとっては湯婆婆など怖かっただけの存在で、そんな湯婆婆を褒める母を不思議に思いました。湯婆婆のキーホルダーを飾る母に「湯婆婆のどこかそんなにいいの⁈」と聞いたことを覚えています。
結局、私には理解できない母の趣味の一つだろうということで自己完結をして月日が経ちました。
あれから十何年間が経ち、私はアメリカ人と結婚しました。そして私が見て来た多くの日本人女性と結婚した外国人男性が同じ道を辿るように、私の夫もついに宮崎映画に手を出し始めました。
Spirited Awayを大人になって英語で改めて見てみた
千と千尋の神隠し、英語でいうとSpirited Awayを英語を観るのは初めてでした。言語が違うからか、初めて千と千尋の神隠しを見る夫と一緒に新鮮な目でみれました。
最後の「大〜当たり〜!」のところは英語で"Oh~you are right!"と言われていました笑
で、 久しぶりにしかも英語で見てみた結果、
湯婆婆って最高じゃねえかと思えました。
普通に千と千尋の神隠しの中で一番いいキャラじゃん!!神キャラじゃん!!!
ということで、大人になって気付いた湯婆婆の良さを語っていきます。
子供の時はなかった視点で気付いたこと1
湯婆婆は銭湯を切り盛りする女社長で、厳しくて、多くの従業員を抱えている。女手ひとつでバリバリやってて、カッコいいじゃないですか。最高じゃないですか。
そしてカスタマーに対して社長自らちゃんと接客するんですよね湯婆婆は。あの川の臭い神様にも、かおなしにも。もちろんお客様向けの声と笑顔でね。お客様の目線に立って、接客態度もちゃんとしているんですよ。
子供のときはなかった視点で気付いたこと2
湯婆婆は銭湯の女社長という顔ともう1つ母親という顔がある。
そこも最高だと思った。自分のベイビーには弱くてとことん優しくて、少し過保護だったりして。
赤ちゃんがいなくなったときの湯婆婆の怒り方とか「いやもう、最高www」と思いながら見ていました。あの髪がうねうねしているシーンです。素敵じゃないですか。自分の子供を守る普通の母親じゃないですか。最高か。
あとその時にバスローブ着ちゃってるのも可愛いです。怒った後はしょんぼりしちゃったりして。あの映画で喜怒哀楽を表現して、一番色んな顔を見せてるのは実は湯婆婆なんですよ。
湯婆婆は話の通じる良い経営者
子供のときなんて湯婆婆が怒るたびに怖くて仕方なかったけど、大人になって見てみたら湯婆婆って相当優しいんじゃないかと思えるようになりました。
だって、千が初めて1人で銭湯のあの臭い神様の接客をしている中、湯婆婆は最初はそっと千を見守るんですよ。そして千1人では対処できない問題が浮かんだらさっと現場に現れて他の従業員も巻き込みリーダーシップを取る。
あの扇子持って社員を応援する湯婆婆は最高じゃないですか。
© 2001 Studio Ghibli・NDDTM
いや確かに湯婆婆なんもしてないけど。大事なのはリーダーシップですよ、リーダーシップ。
そして千が初めて1人で接客を終えたとき、湯婆婆は千を抱きしめるんですよ。思いっきり褒めてくれるんですよ。最高じゃないですかこんな経営者。
かおなしが現れて自分の従業員が飲み込まれるのを見たときは、お客様に対しては丁寧な湯婆婆がすかさず攻撃するんですよ。自分の従業員を守るために。ほんと素敵。
とまあ、大人になった私は湯婆婆の魅力に気付けました。最初に書いた通り、湯婆婆が怖くなくなったそのときから世界は違って見えた。
湯婆婆は恐ろしいババアなんかではない。湯婆婆なんかよりももっと話が通じない人間が、この世にはゴロゴロといる。
湯婆婆はちっとも怖くないんだよ、と子供に教えてあげたいけど、やっぱあんな大きい顔が目の前にあったらと思うと子供からしたら怖いよねえ。
以上!